あほな記事〜

□あふたーけあ□

これもおじ様が若いころのお話。

    ある化粧品メーカーの「お客様サービス窓口」を
    担当していた時 、ある日一人のお客様からの電話。
    「こら!○○化粧品、お前んところの化粧品で
    顔がボコボコになったぞ!」と、どう見ても中年男性の様子。
    しかし我が社では男性用化粧品は発売していない。
    「ははー、この馬鹿おやじメーカー間違えたな!」と思いつつ
    丁重にその旨を伝えると「馬鹿野郎!社長を出せ!」
    と、相当ご立腹の様子。何とかなだめて商品名を聞き出すと
    確かに当社の製品であり、使用開始から一週間との事。

    この製品はセールス担当が引合いのあった客の所に
    直接出向いて、肌の状態、アレルギーの有無等を
    綿密にチェックしそのデータを元に客に合わせて
    製造する、我が社の主力商品であり、一週間程度
    使い続ける事により効果が現れ、当時すこぶる
    売れ筋の商品であった。

    「恐れいりますが、お客様のような事故は初めてでございます。
       もう少し詳しい状況をお聞かせ願えませんでしょうか」
    「あのなー、詳しい状況たって顔がボコボコなんだよ!
       頭から血も出てるぞ!」
    「えっ、頭から血も..でございますか??お使いになったのは
       間違いなくご本人様ですね?」
    「馬鹿野郎!なんで男の俺が女房の化粧品を使うんだ!」
    「それでは奥様がお使いになって、ご主人のお顔がボコボコ
       になったんですか?」
    「そうだ。お前ん所のセールス言ってたぞ!一週間で効果が
       出るって。それから、アフターケアも万全だって!」
    「?ハア、確かにその通りでございますが...」
    「今朝、女房が俺に聞くんだ。『美しくなったか』って、
       だから正直に応えたらこうなったんだ!!
          どうなってるんだ!アフターケア!」
    と、そこまでお話になった時電話口の向こうに奥様らしい
    女性の声。その後「ギャーー」と言うだんな様の声を最後に
    電話は切れました。


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